ヒアルロン酸Na・加水分解ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は、脊椎動物の体内にもともと存在している物質です。皮膚をはじめ、体内のあらゆる組織・器官で、細胞を保持したり、組織の柔軟性を保つという重要な役割を果たしています。

しかし体内のヒアルロン酸は加齢とともに減少し、様々な老化現象を引き起こします。そのため、適切に補給することが望まれますが、ヒアルロン酸は高分子のため粒子が大きく、そのままでは体に吸収されにくいという性質があります。よって、化粧品への配合の際には、水や肌になじみやすい形に変化させて利用されています。

その一つ「ヒアルロン酸Na」(またはヒアルロン酸ナトリウム)は、ヒアルロン酸のナトリウム塩で、水に溶けやすいことと、軽い粘性が特長です。一般的に化粧品で表記されているヒアルロン酸とは、このヒアルロン酸Naを指していることが多いとされています。また「加水分解ヒアルロン酸」とは、水と反応させてヒアルロン酸の粒子を小さくしたもので、さらりとした質感になります。

ヒアルロン酸の働きは「水分保持作用」「傷の治癒作用」「潤滑作用」が代表的です。特に水分保持能が高く、1gで実質80ml(理論上は6L)もの水を抱え込むことができるといわれています。化粧品分野ではその水分保持能力に着眼し、様々なスキンケア用品に利用されています。

「ヒアルロン酸Na」と「加水分解ヒアルロン酸」は、その粒子の違いにより、働きかける部分が異なります。つまり2種を同時に配合することで、より高い美肌効果が期待できるのです。

ヒアルロン酸Na:「肌の表面の保湿」
粒子が大きいため、肌の内側には浸透せず、表面に留まって膜を作ります。つまり、肌の水分が蒸発していくことを防ぎながら、肌の表面にたっぷりと水分を保持します。
加水分解ヒアルロン酸:「肌のハリを改善、しわの軽減」
粒子が小さく、肌の内側まで浸透することから、奥のコラーゲンの水分不足を解消します。それは単なる保湿効果だけではなく、コラーゲンが元気になる結果をもたらします。よって、肌の弾力がよみがえり、しわも改善されます。